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2015年2月2日(月)

後藤さん殺害の映像

日本政府が本人と確認

「今はただ悲しみで涙」母・石堂さん

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 政府は1日午前5時ごろ、過激組織「イスラム国」に拘束されていたフリージャーナリスト・後藤健二さんの殺害を示すビデオ映像をインターネット上で確認しました。菅義偉官房長官は同日午前の記者会見で、「総合的に考えてイスラム国による犯行の可能性は高い」と述べ、後藤さんが殺害されたとの見方を示しました。


 「イスラム国」による日本人2人の人質事件は、後藤さんと湯川遥菜(はるな)さんがともに殺害されるという最悪の結果となりました。

 無実の民間人を誘拐・殺害して自らの主張を誇示する「イスラム国」の手法に、国内外から厳しく糾弾する声がいっせいに上がりました。

 後藤さんの母・石堂順子さん(78)は「今はただ、悲しみ悲しみで涙するのみです」「しかし、その悲しみが『憎悪の連鎖』となってはならないと信じます」と報道陣に語りました。

 1日に確認された映像では、左手にナイフを持った黒ずくめの男が、オレンジ色の服を着た後藤さんとみられる人物をひざまずかせた上、安倍晋三首相の名前を挙げて「勝ち目のない戦争に参加するというおまえの無謀な決断のせいで、このナイフは(後藤)健二を殺すだけでなく、おまえの国民をどこで見つけようと大虐殺をもたらしていく」と述べました。その後、画面が暗転。後藤さんとみられる遺体の映像が映し出されました。

 「イスラム国」は1月20日の最初の映像で、後藤さん、湯川さんを映し出して2億ドルの身代金を要求。湯川さんの殺害を示した2回目(1月24日)以降は、ヨルダンに収監されている自爆テロ犯のサジダ・リシャウィ死刑囚と後藤さんとの交換を要求していましたが、ヨルダン政府との交渉は難航。今回の映像では日本政府を一方的に非難し、後藤さん殺害にいたりました。

 政府は1日午前、臨時の関係閣僚会議を開き、対応を協議。安倍首相は「家族の心痛を思うと言葉もない。痛恨の極みだ」と述べ、「テロリストたちを決して許さない。その罪を償わせるために国際社会と連携する」と強調しました。また、国内外の日本人の安全確保を指示しました。


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