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2015年1月23日(金)

八ツ場ダム本体着工

群馬・長野原町 ムダな公共工事の典型

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(写真)ダム本体を造るための基礎掘削工事が始まった八ツ場ダム建設現場=22日正午すぎ、群馬県長野原町

 国土交通省が建設を進める八ツ場(やんば)ダム(群馬県長野原=ながのはら=町)の本体工事が、住民らの「着工するな」という抗議にもかかわらず、22日までに始まりました。

 この日は、清水建設、鉄建建設、IHIインフラシステムの共同企業体(JV)が、ダム本体を造るために岩盤を掘る基礎掘削工事に着手、爆薬を使って岩盤を砕く発破作業を行いました。

 同ダムは、民主党が政権をとった2009年に前原誠司国土交通相(当時)が本体工事の「中止」を表明しましたが、その後、同じ民主党の野田佳彦首相(同)が建設継続とし、安倍自公政権がゾンビのようによみがえらせた総事業費約4600億円にのぼるムダな公共工事の典型です。

 国は1952年、利根川支流の吾妻川(あがつまがわ)の氾濫防止や、首都圏への生活用水供給などを目的に八ツ場ダム建設を計画、調査に着手しましたが、地元住民による反対運動が続きました。

 利水にも治水にも役立たないとの批判とともに、ダムに水をためた場合、周辺で地滑りが起きる危険性も指摘されています。また、予定地周辺の造成地に使用された大同特殊鋼の鉄鋼スラグから、環境基準値を超えるフッ素などの有害物質が検出され、ダム湖の汚染も懸念されます。


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