2015年1月9日(金)
B型肝炎 174人が提訴
札幌、福岡など全国9地裁
子どものころに受けた集団予防接種などの際、注射器を使い回されたことが原因で、B型肝炎ウイルスに感染した被害者170人(原告174人)が7、8の両日、札幌、福岡など全国9地裁に一斉提訴しました。
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一斉提訴は、全国B型肝炎訴訟弁護団が2カ月に1度のペースで行っているもの。札幌で記者会見した奥泉尚洋弁護士らによると、同弁護団を通じて提訴した被害者は1万3352人(同1万4530人)となり、6割にあたる8373人(同9274人)が和解しています。
被害者数は、自覚症状のないキャリア(持続感染者)も含めて40万人以上にのぼると推計されており、提訴・和解しているのはそのうちのごく一部です。
奥泉弁護士は「救済制度の周知・医療費助成制度創設にむけ、原告団と協力して各地で集会や相談活動にとりくむとともに、医療機関の協力も得て、自覚症状のない患者も含めて被害者の“掘り起こし”を進めたい」と話しました。