2014年12月26日(金)
イスラエル軍 ガザ攻撃
ハマス司令官死亡 再び情勢緊迫か
【カイロ=小泉大介】イスラエル軍は24日、パレスチナ自治区ガザ南部に対し砲撃や空爆を実施し、イスラム武装抵抗組織ハマスの偵察部隊司令官を殺害しました。ガザからイスラエル側に向け銃撃が行われたことへの報復とされますが、これによりガザ情勢が再び緊迫する可能性が出ています。
イスラエル軍とハマスによる本格的な交戦は、今年8月末に約50日間にわたる戦闘の「停戦」が実現して以降初めて。ガザ境界地帯をパトロールしていたイスラエル軍への銃撃では、同軍兵士1人が重傷を負いました。
ガザをめぐっては、8月末の「停戦」の際、イスラエルによる封鎖の解除を含む恒久的停戦協議を実施することが決まりました。しかし、仲介役であるエジプト政府が、同国北東部シナイ半島の治安情勢悪化を理由に協議延期を申し出たこともあり、実現のメドは立っていません。