「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2014年12月25日(木)

日本共産党国会議員団総会

山下書記局長のあいさつ

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 日本共産党の山下芳生書記局長が24日の党国会議員団総会で行ったあいさつは次のとおりです。


写真

(写真)あいさつする山下芳生書記局長=24日、衆院第2議員会館

 志位委員長はインフルエンザのために欠席です。私から特別国会開会にあたって一言あいさつを申し上げます。

 まずなにより、先ほど胸に新しいバッジをつけ、初登院された衆議院議員のみなさんに、心からの祝福と歓迎の拍手を送ります。(拍手)

衆参32人の党国会議員団――発言力が大幅アップ、獅子奮迅の活動を

 14人の新議員を含む、21人の日本共産党衆議院議員が誕生しました。さっそく目に見える変化が生まれています。衆議院に17ある常任委員会のうち、これまでは六つの委員会にわが党の議員がいませんでしたが、これからは17委員会すべてに委員をだすことができ、そのうち11委員会は複数の委員となりました(拍手)。発言力が大幅にアップすることになります。志位委員長が党首討論に参加する資格も文句なしに得ることができました(拍手)。参議院に続き、衆議院でも議案提案権を手にすることができました。(拍手)

 総選挙でわが党に一票を投じていただいた有権者のみなさん、支持者、後援会員、党員のみなさんに、改めて感謝を申し上げたいと思います。衆参あわせて32人になった党国会議員団が、新たな地歩も存分に生かして獅子奮迅の活動を展開し、「共産党を伸ばしてよかった」「次はもっと伸ばしたい」と、より広い国民に実感してもらえるように、お互いにがんばろうではありませんか。(拍手)

沖縄全勝、共産党躍進――「虚構の多数」安倍政権は二つの民意を受け止めよ

 さて、本日の首相指名を経て、第3次安倍内閣が発足する予定となっています。先の総選挙を受けての首相指名ですが、私が強調したいのは、総選挙の結果は、決して「自民圧勝」ではないということです。自民党は公示前の議席を減らしています。政党間の力関係をもっとも端的に示す比例代表選挙での自民党の得票率は33%、3分の1にとどまっています。自民党が議席の上で多数を得たのは、何より大政党有利に民意をゆがめる小選挙区制によるものであって、「虚構の多数」といわねばなりません。(「そうだ」の声)

 民意というなら、安倍政権にもっとも厳しく対決した日本共産党が躍進したことも、民意のひとつの重要なあらわれです。そして、沖縄の四つの小選挙区で、新基地反対の候補者がすべて勝利し、県民を裏切った自民党の候補者がすべて敗れたことも、きわめて重要な民意です。(拍手)

急所突く論戦と国民共同を広げ、安倍暴走政権を包囲しよう

 安倍政権が、今回の結果をもって、国民からあらゆる問題で、白紙委任を与えられたと考えるなら、それは大きな間違いです。安倍政権は、沖縄から突きつけられた民意、そして、日本共産党躍進に示された民意―この二つの民意を真剣に受け止めるべきです。

 安倍政権がこれからやろうとしていることを見ますと、消費税10%への増税、格差拡大の「アベノミクス」、集団的自衛権行使の具体化、原発再稼働、そして、辺野古への新基地建設など、国民多数が反対していることばかりです。これを強行しようとするなら、その一つ一つで、国民との矛盾が激しく噴き出すことは避けられないでしょう。

 新しい国会で、安倍政権の急所を突く論戦に力を尽くすとともに、あらゆる分野で国民との共同をさらに発展させ、安倍政権の暴走を国民とともに包囲していこうではありませんか。(拍手)

第一の活動――一致点にもとづく共同を広げ強める先頭に立とう

 最後に、安倍政権との本格的論戦の舞台となる来年1月の通常国会までの1カ月間、党国会議員団として、次の三つの活動に取り組むことを呼びかけたいと思います。

 第一に、広くさまざまな団体を訪問し、懇談する活動に取り組み、安倍暴走政治に対する率直な声、わが党に対する要望などをお聞きし、一致点にもとづく共同を広げ、強める先頭に立とうということです。国会議員という公的な立場にふさわしく、開拓者精神を発揮して、積極果敢に取り組もうではありませんか。すでに多くの方が実践されていると思います。ある議員がいくつかの農業団体を訪問したところ、「自給率を50%に引き上げると決めた政府が、なぜ、TPP(環太平洋連携協定)をすすめるのか」「ブレない共産党に期待する」「TPPの不安を取り除いてほしい」など、自民党政治への怒り、切実な要求、党への期待が次々と語られたそうです。足を踏み出したところでは、今回の躍進で党への見方が変化していることが共通して報告されています。大いに足を踏み出して、国民との共同を進める先頭に、党国会議員団が立とうではありませんか。

第二の活動――来年4月のいっせい地方選で全党をけん引しよう

 第二に、当面する最大の政治戦である来年4月のいっせい地方選挙での躍進をめざし、全党の力で押し上げてもらった党国会議員団が、今度は全党をけん引する役割を果たそう。とりわけ、大中小の街頭宣伝、演説会、つどいで、地方議員・候補者と一体になって、大いに党そのものを語り、広い有権者に党の勢いを示す先頭に立とうではありませんか。躍進した党国会議員団が街頭に立つ、演説会に立つ、それ自身が党の勢いを示し、いっせい地方選挙の候補者を大いに励ますことになることは間違いありません。

第三の活動――党を強く大きくする活動に全党の同志とともに立とう

 第三に、党を強く大きくする活動に、全党の同志とともに立とうということです。ここでも広大な条件が存在しています。今回の選挙を一緒にたたかい、党躍進を喜んでくれている人がたくさんいます。また、選挙後、新たにわが党に注目し期待してくれている人もたくさんいます。こうした人たちに、入党を働きかけ、「しんぶん赤旗」の購読をすすめることが待たれています。各地から「躍進の喜びいっぱいで入党してくれた」「ほとんどの人が二つ返事で『しんぶん赤旗』を購読してくれた」などの報告が寄せられています。党を強く大きくする活動でも私たち国会議員団が先頭に立って全党を励まそうではありませんか。

 年末年始、お互いに健康に留意し、国民との対話と共同を広げる活動、いっせい地方選挙での躍進をめざす活動、党を強く大きくする活動に、全党の同志と取り組みながら、来年の通常国会を迎えようということを心から呼びかけて、あいさつとします。がんばりましょう。(拍手)


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって