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2014年12月24日(水)

Xマスケーキ 苦い値上げ

原料高騰や増税影響

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 クリスマスシーズンの到来とともに、洋菓子店は一番の繁忙期を迎え「うれしい悲鳴」の一方、今年は小麦粉やバターなど材料の高騰で「困っている」「値上げせざるを得ない」という嘆きも聞こえてきました。円安や天候不順による原料の不作、4月の消費税増税が影響しているとみられ、洋菓子業界全体が値上げの傾向にあります。 (仁田桃)


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(写真)ショーケースにはクリスマス用のケーキが並んでいます=東京都渋谷区

400円プラスも

 広島市のある洋菓子店は、クリスマス用のデコレーションケーキを400円値上げしました。苦渋の選択だったといいます。「ケーキを小さくしたら、お客さんをがっかりさせてしまう。チョコレートが値上がりしていて、来年のバレンタインも不安はある」と語りました。

 東京に本社を置く大手洋菓子メーカー「不二家」は、今年2回にわたって商品の値上げをしてきました。「輸入に頼る小麦粉やチョコレートの原料、アーモンド、砂糖などが円安の影響を受け、値上がりしている」(広報室)と話します。

 別の大手業者は「原材料の高騰に関しては数カ月前に仕入れ量・仕入れ価格を取引先と決めて仕入れておりますので当面の影響はございません」とコメントしています。

 原料の生乳不足で品薄が続くバターについて、農林水産省は業務用バターを中心に1万トンの追加輸入を決定しました。

 日本洋菓子協会連合会は「バター不足は慢性的。日本の酪農を見直さないと根本的には解決しない」と指摘します。「お店は、一部をマーガリンにしたりケーキの種類を変えたり対策をしています」

 東京都渋谷区にある「パティスリーダイヤモンド」の店主(72)は「バターが間に合ってよかった」と安堵(あんど)します。「地域のみなさんに支えられてやってきた。値上げはしたくないが、消費税が10%になってしまったら大きい」と話しました。


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