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2014年12月24日(水)

前衆院候補が告発 民主党・東京11区

政治資金でパブ・バー・寿司屋通い

“一般感覚ない” “党内腐敗”

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 女性が同席して接客するパブに通い、バーや寿司(すし)屋にも支出―。民主党本部から前回衆院選の選挙費用などとして候補者の団体に交付された政治資金の不適切な使途が、収支報告書などから明らかになりました。当の候補者自身が、「一般感覚ではありえない」と語る異例の事態になっています。

 不適切な支出が問題になっているのは、2012年12月の衆院選で東京11区(板橋区)から立候補し落選した太田順子氏の資金管理団体「太田じゅんこ後援会」です。

 東京都選挙管理委員会に提出された12年分政治資金収支報告書によると、同後援会は民主党本部から計400万円受け取っています。この後援会はほかに100円の「その他の収入」があっただけで、99・9%以上が党本部からの資金で成り立っていました。

 同後援会の活動の特徴は、計70万1580円を「食糧費」として選挙期間中とその前後に費やしていることです。

 支出先はいずれもパブやバー、寿司屋など板橋区内の飲食店です。このうちパブには、12月16日の投票日から1週間以内に2回通って計4万円を支出しました。

 同後援会に残った資金はわずか1000円。党本部からの資金をほぼ使い切りました。

 太田氏は一連の不適切な支出について自身のホームページに謝罪文を掲載。このなかで、「パブ(一般的にキャバクラと言われる店)等での遊興費や、一般感覚ではありえない不適切な領収書が多々認められます」「税金を原資とする政党交付金を選挙活動のために賜りましたが、適切に使用できなかった…民主党内にある腐った体制を改革できなかった」と告白しています。

 そのうえで、パブなどへの支出は、民主党都連の指示に従って同後援会の通帳や印鑑、カードを同党の板橋区議に預けたためだと弁明。「民主党本部の事務方責任者、民主党都連、海江田代表等に是正をお願い致しましたが叶いませんでした」としています。

 本紙の取材に対して太田氏は、ホームページに掲載した謝罪文を自身が書いたと認め、不適切な支出への関与は否定しました。

 民主党本部には12年、国民の納めた税金を原資とする政党助成金が165億円配分されています。


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