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2014年12月23日(火)

人材派遣会社役員らが献金

世耕官房副長官へ計5430万円

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 安倍首相の側近、世耕弘成(せこう・ひろしげ)官房副長官(参院和歌山選挙区)の資金管理団体が、大阪市内の人材派遣会社の会長など役員らから多額の献金を受け取っていることが、政治資金収支報告書でわかりました。献金しているのは、毎年4〜5人で、2002年以降、13年までの12年間の献金総額は5430万円にのぼります。(藤沢忠明)


12年間 1人80万〜150万円

写真

(写真)役員による「紀成会」への献金が明らかになった日経サービスの本社(左側のビル)=大阪市中央区

 世耕氏の資金管理団体「紀成会」の収支報告書などによると、人材サービス・派遣業の「日経サービス」(大阪市中央区、嶋田有孝社長、資本金8800万円)の近藤泰章会長らによる献金は、02年から始まっています。

 02〜05年は、近藤会長とその母、嶋田社長、取締役の4人が各80万円、計320万円。06年には取締役が外れる一方、近藤勲名誉会長と社長室長(取締役)が加わり、5人のうち3人は150万円、2人は100万円で計650万円に倍増しました。

 07〜11年は、この5人が100万円ずつ、計500万円の献金になりました。12年には、会長の母に代わって常務が加わり、各100万円、計500万円。13年も同様でした。

 献金日をみると、11年の場合、名誉会長と会長の母は1月14日、ほかの3人は1月12日、18日、28日。12年は、名誉会長と社長室長が2月9日で、ほかの3人は2月3日、6日、7日。13年は3月1〜26日の間に5人が献金しています。

 金額が同一で期日も近く、自由意思による献金なのか疑問がもたれます。

 登記簿や民間調査会社によると、同社は1967年4月に近藤勲氏が資本金100万円で設立した非上場会社。名誉会長と会長で発行済み株式の約38%を所有しています。

 日経サービスは、名誉会長らの献金について、本紙に「あくまで個人の寄付なので、企業献金であるとの認識はない。また、当社としての強制や調整、指示等も一切していない」と回答。

 世耕氏の事務所は、「個人の支援者の方からなされた寄付を忠実に記載している。企業献金であるとは認識していません。(日経サービスに)便宜を図った事実もないし、業務に関する依頼を受けたこともない」としています。


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