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2014年12月14日(日)

ASEAN・韓国首脳会議開く

対話で平和・信頼実現を

共同声明「北東アジア構想」歓迎

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 東南アジア諸国連合(ASEAN)と韓国は12日、同国南東部の釜山で首脳会議を開き、東アジア地域の平和と相互信頼を実現するために各国間の対話と協力を強めるとした共同声明を発表しました。韓国政府が提唱する「北東アジア平和協力構想」を歓迎することも盛り込まれています。首脳会議は、韓国がASEANの対話国になってから25周年となることを記念して開かれました。


 共同声明は「北東アジアと東南アジアの安全保障は密接に結び付いている」として、「対話、協力、相互信頼、寛容に基づく地域協力を先導するASEANの中心性が、(東アジア)地域での信頼と平和を堅固にする」と強調。「ルールと規範に基づいた(東アジア)地域枠組みの発展に向けたASEANの努力を支持する」としました。

 その土台となる「規範と原則」の実例として、ASEAN憲章やASEAN10カ国が互いに武力行使を放棄した東南アジア友好協力条約(TAC)、東アジア首脳会議の参加国が合意した「バリ原則」を挙げました。

 共同声明は朝鮮半島の非核化のために共同で努力することを確認。北朝鮮のミサイル発射実験に懸念を表明し、同国に対して国連安保理決議と6カ国協議の合意を順守するよう要求。「6カ国協議の再開に必要な条件をつくり出すための対話を強める重要性」を強調しました。

 また、朝鮮半島の平和と北東アジアでの協力と信頼を促進する上で、韓国政府の提唱する「朝鮮半島信頼プロセス」と「北東アジア平和協力構想」を歓迎すると表明しています。

 「北東アジア平和協力構想」は、6カ国協議を構成する韓国、北朝鮮、日本、中国、米国、ロシアの参加を想定。相互不信が強い現状を考慮して、環境問題や災害救助などでの協力を通じて相互信頼を醸成した上で、徐々に政治・安全保障問題での対話と協力を図っていこうという構想です。

 バリ原則 東アジア首脳会議に参加するASEAN10カ国と日本、米国、中国、韓国など18カ国が2011年の首脳会議で採択したもの。TACと同様に武力行使放棄を互いに確認し合った文書。


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