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2014年12月11日(木)

自民・伊吹文明前衆院議長(京都1区)

三つの“財布”で1.7億円

二つの支部が企業献金集め

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 後援会の「観劇代」の収支の大きなズレが問題になった小渕優子前経産相同様、伊吹文明前衆院議長(京都1区)も、みずからが支部長を務める選挙区支部とは別に関連政党支部を持ち、資金管理団体とあわせて三つの“財布”で、2013年に1億7000万円以上を集めていたことがわかりました。

 この政党支部は「自民党京都府明風支部」。伊吹氏が支部長の「自民党京都府第一選挙区支部」の事務所に同居し、同支部の事務担当者が代表を務めています。

 13年の政治資金収支報告書によると、「明風支部」は、原発を推進する日本原子力産業協会の会員企業である島津製作所、飛島建設(各30万円)はじめ、総額3748万円の企業・団体献金を集めています。

 伊吹氏の資金管理団体「明風会」は、2回の政治資金パーティーで計7918万5000円を集めています。開催費用はわずか約207万円(利益率約97%)で、形を変えた企業・団体献金です。

 「第一選挙区支部」が自民党本部から受け取った1200万円はすべて政党助成金です。

 団体間の寄付のやりとりなどを除くと、伊吹氏の政治資金の総収入は1億7000万円を超えます。個人献金と党費収入の合計は、約1800万円。9割近くが企業・団体献金と国民の税金ということになります。

 本紙は、伊吹事務所に対し、「二つの政党支部で企業献金を集める一方、政党助成金を受け取っているのは、企業・団体献金を廃止するということで、政党助成金制度を導入したという『政治改革』に逆行するのではないか」と、見解を求めましたが、同事務所は「政治資金規正法にのっとってやっているので、何ら問題はない」と回答しました。


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