「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2014年12月1日(月)

台湾地方選 与党大敗

経済低迷・格差拡大に不満

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 【北京=小林拓也】11月29日に投開票が行われた台湾の統一地方選は、与党・国民党が台北市や台中市など主要都市の市長選で軒並み敗北しました。経済の低迷や格差拡大などで政権への批判が高まっていたことが背景にあります。

 馬英九総統は同日夜、「党員と支持者におわびする」と大敗を認め、国民党の改革案を早期に提示すると表明。江宜樺・行政院長(首相)は敗北の責任を取って辞任し、「選挙結果は執政への民衆の不満を示した」と述べました。

 人口の約7割を占める6直轄市のうち、国民党候補の当選は新北市のみ。全体で22ある県市の首長のうち15を握っていましたが、今回の当選は6県市にとどまりました。

 一方、最大野党・民進党は、四つの直轄市で勝利。計13県市で候補者が当選しました。

 投票率は67・6%。全体の得票率は民進党が47・6%で、国民党の40・7%を上回りました。今回の結果は、2016年の次期総統選にも影響を与えるとみられます。

 首都機能を持った台北の市長選では無所属の医師、柯文哲氏(55)が国民党候補を破って当選。無所属の台北市長は初めてで、二大政党を中心に回っていた台湾政治の新しい展開となります。

 08年の総統就任から馬政権は中台の交流や協力を積極的に進めてきましたが、与党の敗北で中台関係にも影響が出る可能性があります。中国国務院台湾事務弁公室の馬暁光報道官は29日夜、「選挙結果を注視している。両岸(中台)同胞が、苦労して手に入れた両岸関係の成果を重視し、平和発展を共に守り、進めていくよう望む」としたコメントを発表しました。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって