2014年12月1日(月)
激変 政党構図
九州・沖縄ブロック
「一点共闘」大きく花開く
九州・沖縄ブロックで日本共産党は、比例2議席の目標を掲げ、沖縄1区で必勝を期すなど小選挙区でも議席獲得を目指します。
前回、比例定数21のうち、日本維新の会4、みんなの党1、日本未来の党1と第三極といわれた政党が6議席を獲得。しかし、第三極は衰退。維新は分裂し、みんなと未来は消滅しました。小選挙区の立候補状況をみても、前回18人を立てた維新は、維新の党5人、次世代の党1人ほどになるもようです。消滅しゼロとなるみんな、未来は、比例同様に選択肢から外れました。
民主党も候補者擁立が難航。熊本では全5選挙区で擁立を断念し、小選挙区での立候補者数は前回27人から15人ほどに激減する見込みです。
日本共産党は、県知事選の枠組みでたたかう沖縄以外の全選挙区で候補者を擁立。自民党候補と正面からたたかう「自共対決」が鮮明となっています。
政策論戦でも「自共対決」はくっきり。九州・沖縄は他の地域と比べ、完全失業率が高く県民所得が低く、消費税増税と社会保障の切り捨てが住民生活に重くのしかかっています。農業産出額が全国の約20%を占め、第1次産業の生産割合が高い九州・沖縄では、環太平洋連携協定(TPP)参加によって受ける打撃は計り知れません。米軍・自衛隊の機能強化や原発再稼働もすすめられようとしています。
安倍暴走政治の転換が切実に求められる中、他党は自民党との違いを出せず、対決の足場がありません。
消費税増税中止、社会保障充実、人間らしく働ける雇用ルール確立、TPP交渉からの撤退を訴え、抜本的対案を掲げ奮闘する日本共産党に注目や関心が集まっています。福岡県筑紫野市の岡田絹子さん(76)は「安倍自公政権は嫌いだし、まともな野党もない。正当な主張をして頑張っているのは共産党だけ」と話します。
この間、「一点共闘」が大きく発展しました。全国の原発再稼働の「突破口」に狙われた川内原発の再稼働に反対するたたかいでは、幅広い住民団体と共産党との共同の輪が広がりました。
県民裏切った自民党に審判
沖縄では、新基地推進へと県民を裏切った自民党に審判を下し、4選挙区すべてで新基地建設ストップの「オール沖縄」の代表を国政へ送ろうとまとまっています。
それだけに他党も必死の選挙戦を展開しています。民主や公明は解散後早々に党代表が九州入り。票の切り崩しにかかっています。
他党を上回る宣伝や対話・支持拡大の飛躍をとブロックの各県委員会は奮闘しています。