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2014年11月28日(金)

橋下氏の「諦め作戦」

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 ○…「公明党の議席を奪いにいく」と大見えを切りながら総選挙への出馬を見送った橋下徹大阪市長(維新の党共同代表)が、今度はあきれた街頭演説を始めています。

 ○…総選挙について集団的自衛権の話など「複雑なことは考えないで」と呼びかけ、国会議員定数や公務員人件費の大幅削減など「身を切る改革」を力説するという内容です。

 ○…なんのために“身を切る”のか。国会議員がまず自分たちの歳費や定数を3割削減して「もうこれ以上はできないからご負担をお願いしますと言えば、絶対に国民もついてくる」との説明です。

 ○…橋下氏はこれを「諦め作戦」と命名。「国民に諦めてもらう、仕方ないと思ってもらうのであれば、まずは政治家が身を切る改革を」と叫びます。

 ○…政党助成金には口をつぐみ、国民の多様な民意を切り捨てる定数削減を口実に負担増を迫る、あきれた演説です。それでも支持する人がいるのには別の理由もあります。

 ○…一方では橋下氏が、大阪では「徹底した改革」の結果、前市長時代には「たった67億円」だった市の「子ども教育予算」を「369億円」に5倍以上にできたと宣伝しているからです。

 ○…しかしこの額自体がまやかしです。市の「こども青少年費」と「教育費」(大学費を除く)の合計額は、前市長最後の2011年度当初予算で2524億円。14年度当初予算では2558億円で、ほぼ横ばいです。

 ○…橋下氏が増やしたという「子ども教育予算」とは、子どもや教育にかかわる予算全体から、橋下氏の肝いり施策(13項目)の事業費だけを抜粋して合算した額にすぎません。

 ○…この額には保育料の値上げ、出産一時金の引き下げ、学校一般維持運営費の大幅カットなどは反映していません。

 ○…他にも国保料の連続値上げや敬老パスの有料化など、橋下氏が「市政改革プラン」で380億円近い市民向け施策・事業を削減してきたことも忘れてはなりません。 (直)


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