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2014年11月25日(火)

水俣病被害 400人検診

「症状ひどく家事も苦労…」

熊本・鹿児島

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(写真)器具を使い被害者の感覚障害を調べる医師=24日、熊本県水俣市

 「水俣病健康被害一斉大検診」が23、24の両日、熊本県水俣市、同県天草市、鹿児島県出水(いずみ)市の4会場でありました。水俣病不知火(しらぬい)患者会や医師、弁護士、医療関係者などでつくる実行委員会の主催。2日間でボランティアスタッフのべ749人が水俣病の症状のある約400人の被害者の検診をしました。

 大検診では、2012年7月末で申請受け付けを締め切った「水俣病特別措置法」に基づく救済に間に合わなかったり、出身地域や生まれた年代の線引きで「非該当」として切り捨てられた被害者を対象にし、水俣病特有の症状(感覚障害や視野狭窄=きょうさく=)の有無などを調べました。

 24日に検診を受けた鹿児島県出水市在住の女性(65)は、15歳まで住んでいた同県長島町の地域が対象地域外として申請しても救済を拒まれました。「実家は半農半漁で、不知火海で取れた魚介類を毎日食べていた。40代半ばから(水俣病特有の)症状がひどくなり、家事をこなすのにも苦労している。『非該当』にするのは納得できない」と話していました。

 今後、裁判の希望者は、「特措法」をめぐり不当性などを訴え係争中の「ノーモア・ミナマタ第2次訴訟」(原告610人=25日現在)に合流する見込みです。


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