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2014年11月23日(日)

人生壊すのがカジノ

大門氏指摘 賛成・反対派が討論

北海道苫小牧

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(写真)パネルディスカッションで発言する大門実紀史議員(右端)=22日、北海道苫小牧市

 刑法が禁じるカジノの合法化・誘致について賛成派と反対派が一堂に会して、市民によるまちづくりの方向を考えようとする討論会が22日、北海道苫小牧(とまこまい)市で開かれました。苫小牧青年会議所(廣澤隆理事長)の主催で、市民ら300人が参加しました。

 同会議所地域政策委員会の松岡伸治副委員長は「多くの懸念事項があるなか苫小牧にカジノが本当に必要なのか。その一方、まちづくりのために何もしなくてもいいのか」と問いかけました。

 賛成派として岩倉博文市長、濱屋宏隆釧路商工会議所青年部会長ら、反対派からは日本共産党の大門実紀史参院議員、篠原昌彦苫小牧駒澤大学教授らが出席しました。

 同市では昨年10月、市長がカジノ誘致を表明し、11月9日には「カジノ(賭博場)誘致に反対する苫小牧市民の会」が結成されました。討論会で紹介された同会議所が行った市民アンケート調査では、カジノに「賛成」24%、「反対」37%でした。

 賛成派を代表して報告した美原融大阪商業大学客員教授は「おかしなことが起こらない制度をつくるのだから、この国にカジノを認めてもいいではないか」と発言。反対派の結城洋一郎小樽商科大学名誉教授は「市民から金をまきあげるのが賭博のシステム。利権のためにカジノをつくるのか」とのべました。

 パネルディスカッションで、岩倉市長は「ネオンきらめくカジノをつくるつもりはまったくない。悪い事例が起きない仕組みをつくる」とのべました。

 篠原氏が「子どもたちがまじめに働く気持ちを失う」とその悪影響を指摘したのにたいし、岩倉市長は「子どもが成長して働く場、雇用をつくらなくてはならない」と発言。大門氏は「雇用というが、雇った人の何倍もの人の人生を壊すのがカジノだ」とのべました。

 さらに大門氏は「地域をどうするかという問題は、カジノとは別にもっと真剣に考えるべきだ」とのべました。


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