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2014年11月11日(火)

オナガさんを沖縄県知事に

宗教者から期待の声

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 沖縄県内では、幅広い宗教者が名護市辺野古への新基地は造らせないと声をあげています。新基地建設断固阻止を掲げるオナガ雄志(たけし)・県知事候補に何としても勝利してほしいと期待の声が広がっています。


日本キリスト教団佐敷教会牧師・沖縄キリスト教学院大学非常勤講師・抗議船「不屈」船長

金井 創(はじめ)さん

辺野古は命の問題です

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 私は北海道出身ですが、集団自決など沖縄の歴史や問題を常に考えてきました。基地建設が持ち上がってから、毎年辺野古で座り込みに参加してきました。2006年から沖縄で牧師をしています。

 辺野古の問題は命の問題です。海を埋め立てれば生き物の命が奪われる。基地から米軍が出撃し、人を傷つけ、米兵も死ぬ。これを黙って見ることは無言のOKと同じです。

 イエスはすべてを奪われた人、弱い人とともに生きる存在です。もしイエスが沖縄にいたら、辺野古で市民とともに基地反対の座り込みをするはずです。

 故瀬長亀次郎さん(元日本共産党副委員長)は「弾圧は抵抗を生み、抵抗は友を呼ぶ」と言いました。オナガさんと稲嶺進名護市長が並ぶ姿を見てこの言葉を思い出しました。

 知事として基地建設を止められるのはオナガさんだけ。政府は金と力を振りかざしますが、決意した個人には勝てません。絶対に勝ち、政府に打撃を与える結果を出したい。

真宗大谷派僧侶(東本願寺沖縄別院輪番)

相良(さがら) 晴美さん

武器も軍隊もいらない

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 宗教家としても今回の県知事選は無視できません。仏教の精神は人類の平和であり、憲法9条そのものです。

 沖縄の米軍基地の実態は、戦後70年近くを経てもまったく変わらない。「基地か経済か」という狭い枠組みで沖縄の人たちを分断・対立させてきた構図を仕組んだのは誰なのか。基地と引き換えの利益誘導型政治の本質を見抜く必要があります。

 東本願寺沖縄別院は、米海兵隊普天間基地(宜野湾市)から約200メートルの場所にあります。オスプレイをはじめとする米軍機が毎日5分おきに爆音を響かせて上空を飛んでいくため、窓を開けることさえできません。深夜0時を過ぎた夜間訓練も常態化しています。

 私は仏教用語で“武器も軍隊もいらない”との意味を持つ「兵戈無用(ひょうがむよう)」と書かれたノボリを掲げて辺野古現地を訪れ、集会や座り込みにも参加しています。

 オナガ新知事を誕生させ、新基地反対の県民の強い意志をアメリカ政府に直接突き付け、交渉してほしい。

日本基督教団宮古島伝道所牧師

平良(たいら) 修さん

再び“世界の懸け橋”に

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 この知事選は、単なる沖縄県内のたたかいではなく、県民と日本政府との対決です。新基地反対を明確に掲げるオナガさんに、どうしても大きな勝利を果たしてほしい。

 沖縄がもっとも望んでいる方向性は、“世界の懸け橋”となる「万国津梁(ばんこくしんりょう)」です。琉球王朝時代から、日本、朝鮮、中国、東南アジアとの交易を通じて、平和・共存の世界を築いてきました。再びそこに戻りたいのです。それは、軍事的な要に組み込まれている今の状況ではなく、一切の軍事力を持つことはありません。現知事は政府から「振興策」を約束されたのでしょうが、お金よりもはるかに大事なものが沖縄にはあるのです。

 これまで何度、民意を示しても、全く意に介さない日本政府から「国内植民地」の扱いを受け続けています。このまま軍事拠点にされ続けることに、県民はもう我慢できません。新基地が最大の争点となった今回のたたかいは、日米両政府に対しても強いノーをぶつける大きなチャンスです。


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