2014年11月1日(土)
基地脱却 子や孫に
沖縄知事選 オナガ氏力説
保守元村長 応援
米軍新基地建設の是非を最大の争点に大激戦となっている沖縄県知事選(16日投票)で、新基地反対の「オール沖縄」の意思を代表するオナガ雄志(たけし)候補と自民党が推す現職の仲井真弘多(なかいま・ひろかず)候補はともに、31日までに沖縄本島を遊説しました。
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オナガ候補は31日、本島南部を遊説。豊見城(とみぐすく)市内でマイクを握ったオナガ候補は、米軍基地の返還で生まれた那覇市の新都心地区は基地と比べて雇用が100倍、税収も大幅増となったことを紹介。「基地が出ていくことが経済の発展につながる。基地依存から脱却して子や孫に沖縄を引き継ごう」と訴えました。
車のスピードを落として中から手を振る人や、団地のベランダから演説に耳を傾け、大きく手を振って声援を送る人らの姿がありました。
自民党に支えられてきた旧村政時代の元豊見城村長、金城利一(としいち)さん(80)も応援にかけつけ、「オナガさんの言う通り、基地は百害あって一利なし。私ももともと保守ですが、基地に関しては右も左もない。みんなで協力して新基地を止めないと子どもたちに申し訳ない。沖縄の気概を示したい」と語りました。
一方、仲井真陣営は名護市など本島北部を中心に遊説。辺野古新基地と引き換えの「振興策」を誇示しました。
また、自民党は今週末から、九州選出の国会議員全員に沖縄入りを指示。総力戦の様相になっています。