2014年10月30日(木)
ホットライン開設合意
中国・ASEAN高官協議
【ハノイ=松本眞志】中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)は28、29の両日、バンコクでの高官協議で、関係国が領有権を争う南シナ海問題に関連して、中国とASEAN加盟国の高官の間のホットライン開設で合意しました。信頼醸成措置の一環として緊急事態や海難事故の捜索・救助活動に対処します。
高官協議ではまた、南シナ海の行動規範(DOC)策定に向けて、両者の共通認識をまとめた第1弾のリストで合意。同リストは、南シナ海問題にかんする基本原則を含み、法的拘束力をもつ将来の行動規範の「根幹」になるとされます。今後、第2弾のリストも作成する予定。
ASEAN側は、第2弾には紛争予防措置や紛争解決メカニズムを盛り込み、行動規範の早期策定につなげたいとしています。しかし、中国側は「段階的に進める必要がある」として、早期策定には慎重な姿勢を示しています。