2014年10月27日(月)
鹿児島・川内原発前“再稼働やめよ”
150人が風船500個とばす
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九州電力川内(せんだい)原発で事故が起きたとき放射性物質がどこまで飛ぶかを調べようと26日、鹿児島県薩摩川内市の原発に隣接する久見崎海岸で「風船とばそうプロジェクト」が行われ、市民150人が500個の風船を放ちました。
プロジェクトは、現在係争中の川内原発運転差し止め訴訟の原告団有志を中心とした実行委員会が主催。季節ごとに取り組み、今回3回目。これまでは、約3時間半で110キロ南東の宮崎県内に飛んだと確認されています。
この日、参加者は「3、2、1」の掛け声で、土にかえる素材でできた赤や青の紙風船を一斉に空に放ちました。風船には実行委の連絡先を記したカードがつけられています。
福島県浪江町で畜産業を営み、被ばく牛を見捨てられないと飼育を続ける男性(60)は、「原発事故でどれだけ避難民が苦しむか私たちは経験した」と話し再稼働阻止を訴えました。
参加者は、原発ゲートまで「再稼働反対」とコールし行進、集会も開きました。
日本共産党の井上勝博薩摩川内市議、まつざき真琴県議が参加。井上氏は、同市が28日にも再稼働に同意する可能性を指摘し「同意しても運動をあきらめる必要はない」と呼びかけ、まつざき氏は、再稼働に向け県が調整する11月上旬の臨時県議会開催を「断固応じられない」と抗議しました。