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2014年10月26日(日)

米2州 エボラ対策

西アフリカ3国渡航の医療従事者 21日間隔離措置

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NYの医師 感染を確認

 【ワシントン=洞口昇幸】米疾病対策センター(CDC)は24日、エボラ出血熱の陽性反応を示していたニューヨーク市在住の男性医師について、感染を確認したと発表しました。これを受け、ニューヨーク、ニュージャージーの両州知事は同日記者会見し、エボラ熱が流行している西アフリカの3カ国、リベリア、シエラレオネ、ギニアから渡航した医療従事者全員に対し、政府の現方針よりも厳しい、21日間の隔離措置などを実施すると発表しました。

 隔離の対象となるのは、ジョン・F・ケネディ空港とニューアーク空港に到着する医療従事者で、医療関係者でなくとも、エボラ感染者に直接接触した人は隔離に応じる義務があります。 

 現在、米政府は3カ国からの渡航者の入国窓口を、ニューヨークのジョン・F・ケネディ空港やニュージャージー州のニューアーク空港など国内5空港に限定。渡航者全員への体温測定を実施していました。27日からは入国後も防疫官による健康状況の追跡調査を行う方針を決めていました。

 米メディアによると、大都市ニューヨークで初のエボラ熱発症例となった男性医師は、ギニアでエボラ熱患者の治療に従事した後、17日に帰国。入国時には発熱などエボラ熱に共通する症状はなく、23日に症状が出るまで、地下鉄やタクシーを利用し、ボーリング場を訪れるなどしていました。

 保健当局は、エボラ熱は一般に潜伏期間中には感染しないことから、感染拡大の危険はほとんどないとしています。オバマ大統領も25日の週末恒例のラジオ演説で、米国で複数の感染者が出ている事実に動揺しないよう呼び掛けました。

 しかし、一部報道では市民の不安の声や、男性医師が接触した人の把握範囲を拡大すべきだとの専門家の意見が紹介されています。


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