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2014年10月13日(月)

幹線道路占拠長期化へ

香港抗議行動半月

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 【香港=小林拓也】香港行政長官選挙の民主化を求める大規模な抗議行動開始から12日で半月がたちました。香港政府が学生側との対話を見合わせたことに怒りが広がり、幹線道路占拠などの抗議行動は長期化の可能性が高まっています。


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(写真)学生らが占拠する幹線道路に張られたテント=12日、香港・金鐘(小林拓也撮影)

 学生や市民らが占拠を続ける政府本部付近の金鐘(アドミラルティー)。日中は30度を超える暑さですが、早朝は23度前後にまで冷え込みます。週末の12日朝には300張以上のテントができ、約2000人が夜通しの占拠を続けました。テントの多くは市民からの寄付や学生らが自前で買ったものです。

 11日にテントを買って一夜を過ごしたという24歳の男性は「テントは撤去するのに時間がかかるので、占拠の長期化という意思を見せることができる」と語ります。男性は「香港政府は学生に責任を押し付けて対話を拒否した。彼らのやり方は間違っている」と憤ります。

 友人とテントで夜を明かしたという病院勤務の女性(30)も「対話を見合わせた政府に失望した。これからも平日の夜と週末はここで座り込みを続ける」と言います。

 学生たちが占拠する幹線道路の真ん中には自習できるスペースができました。学生たちが読書したり勉強を教え合ったりしています。「授業はボイコットしているが、勉強はボイコットしていない」がモットーです。

 学生側は11日夜、中国の習近平国家主席宛ての公開書簡を発表し、香港市民の声を聞き、長官選挙制度改革についての全国人民代表大会(全人代)決定を撤回するよう要求。香港の梁振英長官はオーストラリア企業から多額の秘密報酬を受け取っていた「汚職官僚」だと非難しました。

 梁長官は12日のテレビ番組で、秘密報酬について法的問題はないと指摘。また、学生側との対話を希望するとしたものの、全人代決定を前提に対話を進めることが条件だと述べました。


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