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2014年9月30日(火)

香港 6万人繁華街占拠

選挙「改革」案の撤回要求

デモ拡大 ストの構えも

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 【北京=小林拓也】中国政府が提示した香港行政長官の選挙制度「改革」案に反対する香港の市民や学生による抗議行動は29日も続き、約6万人のデモ隊は香港島中心部の政府本部周辺や金融街の中環(セントラル)地区に加え、対岸の九竜地区の繁華街の道路も占拠しました。

 現地からの報道によると、占拠の影響を受け、路線バスの一部は運行を停止。中心部の小中学校は休校となりました。

 抗議行動を抑えるため、香港警察は7000人の警官を動員。28日夕にはデモ隊と警官隊の衝突も起き、警官隊は催涙弾を何度も発射しました。香港病院管理局によると、29日朝までに41人が負傷しました。

 一方、22日からの学生ストライキを主導していた香港大学生連合会(学連)は28日夜、占領を続ける市民らに撤退を呼び掛けました。学連は、警官隊の暴力を非難。選挙「改革」案の撤回や梁振英・香港行政長官らの辞任を要求し、占領は撤退するものの、回答がなければ無期限ストに突入すると宣言しました。労働組合や教員協会なども学連に呼応し、ストを実施する構えです。

 香港の梁振英行政長官は29日未明に談話を発表し、道路を占拠している市民に対し、早期に平和的に撤収するよう訴えました。

 中国国務院香港・マカオ事務弁公室は28日、「『占拠中環(中環地区などの占拠)』は違法な集会活動だ。社会秩序を乱し、混乱をもたらした」と強く非難する声明を発表。「(長官選挙改革の)決定への挑戦は許されず、決定を尊重し守らなければならない」と、中国政府として抗議活動に妥協しない姿勢を示しました。


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