「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2014年9月23日(火)

ガザ停戦協議きょう再開

封鎖解除対立 難航は必至

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 【カイロ=小泉大介】パレスチナ自治区ガザをめぐる恒久的停戦に向けたイスラム武装抵抗組織ハマスを含むパレスチナ各派とイスラエル政府との協議が23日、エジプト政府の仲介のもと同国の首都カイロで再開します。戦闘による人道的悲劇を繰り返さないためにはイスラエルによるガザ封鎖の解除が不可欠ですが、双方の主張は正面から対立しており協議の難航は必至の状況です。

 7月8日に本格化したガザ戦闘は8月26日に長期的な停戦が成立しました。その際、イスラエル側は、まずはガザへの人道支援物資や再建のための建築資材の搬入のために検問所規制を段階的に緩和し、封鎖解除など核心の問題に関しては1カ月以内をメドに改めて協議することで同意していました。

 今回の協議でパレスチナ側は、ガザ国際空港再開や港湾施設建設を含む封鎖の完全解除とパレスチナ囚人の釈放などを求める見込みですが、イスラエル側はその前提としてハマスら過激派の武装放棄を求める立場を現在も崩していません。ハマスは占領下における武装放棄を明確に否定しています。

 エジプトの政府系アルアハラム紙21日付(電子版)によると、ガザを拠点とする過激派組織・イスラム戦線幹部が、協議は当面、「予備的、手続き的なものとなる」と指摘し、本格的な話し合いは10月以降にずれ込むとの見通しを示しました。

 ガザの現場では、長期停戦発効後に搬入されているのは主に人道物資や日用品で、建設資材の搬入や人の移動はイスラエル側が依然として厳しく制限しているもようです。

 またパレスチナ人の漁業活動をイスラエルが妨害する例も相次いでおり、停戦の維持自体が予断を許さぬ状況です。

 50日間にわたるガザ戦闘では、パレスチナ人約2150人が死亡しましたが、停戦後も不発弾事故などで犠牲者は増え続けています。一方、イスラエル側の死者は70人(うち兵士が64人)となっています。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって