2014年9月11日(木)
翁長氏が出馬表明
沖縄県知事選 新基地反対 「オール沖縄」で実現
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那覇市の翁長雄志(おながたけし)市長は10日、市議会本会議で、秋の県知事選挙(10月30日告示、11月16日投票)について、「沖縄の未来をひらくために私に期待する声があるのならば、それに応えていくのが政治家としての集大成だ」とのべ、出馬を正式に表明しました。
翁長市長は、県議会と県下全ての自治体の首長・議長がまとめた、「普天間基地の閉鎖、撤去」などを求めた「建白書」を携え政府要請したことを、「ウチナーンチュー(沖縄県民)の誇りを示した」と振り返り、「『オール沖縄』の実現、次世代を担う子や孫の世代に禍根を残すことのない責任ある行動こそが求められている」と強調。その上で、「覚悟を固めた。知事選に出馬を決意します」と表明しました。
翁長氏は、8月末の琉球新報の世論調査で、新基地建設反対が80・2%にも上ったことを示し、「『オール沖縄』の勢いはさらに高まっている」と指摘。「今後、100年間おかれる基地を絶対につくらせてはいけない」と新基地反対の姿勢を鮮明にしました。
知事選をめぐっては、新基地建設を容認した自民党県連を批判し同党を除名された新風会・那覇市議11人、日本共産党を含む県政野党、新基地に反対する経済界有志、労働組合、女性団体などが翁長氏に出馬を要請していました。
県知事選では、現職の仲井真弘多氏、下地幹郎・元郵政民営化担当相が立候補を表明しています。
翁長氏は元自民党県連幹事長。那覇市議、沖縄県議を経て、4期14年、那覇市長を務めています。