2014年8月28日(木)
ロ・ウクライナ首脳会談
停戦実現の見通し不透明
【パリ=島崎桂】ロシアのプーチン、ウクライナのポロシェンコ両大統領は26日から27日にかけて、ベラルーシの首都ミンスクで約2カ月半ぶりに首脳会談を行いました。ポロシェンコ氏は、ウクライナ東部での停戦プランを準備すると表明し、プーチン氏も「前向きだった」と会談内容を評価。ただ、ウクライナ危機をめぐる根本的な主張では両者は平行線で、停戦実現の見通しは不透明です。
両大統領は、欧州連合(EU)の代表とベラルーシ、カザフスタン両国大統領の仲介による6時間の会合後、2人だけでおよそ2時間会談しました。
会談後、ポロシェンコ氏が、停戦への「行程表」の早期策定に言及したのに対し、プーチン氏も「和平プロセスが始まれば、ロシアは全面的に支援する」と述べました。
和平の必要性では一致したものの、ウクライナ軍と戦闘を続ける親ロシア派勢力との停戦の具体的方法をめぐっては、すれ違いに終わりました。
ロシアによる親ロ派への支援停止を求めたポロシェンコ氏に対し、プーチン氏はウクライナ軍による攻撃の停止を要求し、ロシアの親ロ派支援を否定。同氏は、停戦協議はあくまで「ウクライナの内政問題」との立場を崩しませんでした。
プーチン氏はこのほか、ポロシェンコ氏が9月中の批准を目指すEUとウクライナの連合協定について、ロシア経済に損害を与えると主張。批准を強行した場合、対抗措置を講じる意向を示しました。