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2014年8月23日(土)

いま止めよう 集団的自衛権・原発・消費税増税・医療・介護改悪

安倍政権にノー 学生・弁護士・医療関係者 シンポ

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 一人ひとりが安倍政権にノーの声を突きつけようと、「日本の今を考える」と題したシンポジウムが22日、東京都内で開催されました。安倍政権が強行した秘密保護法や集団的自衛権行使容認、医療・介護改悪に反対してきた学生や弁護士、医療関係者らが一堂に会しました。150人が参加しました。主催は、「アベ NO THANK YOU!の会」です。


写真

(写真)「一人ひとりが、声を上げて平和を築く行動に参加しよう」と語りあったシンポジウム=22日、東京都千代田区

民主主義は手放さない

 主催者を代表して伊藤真美医師があいさつ。ウクライナの首都キエフで戦場と隣り合わせで市民が暮らす写真を示し、「銃を構える自衛隊の隣で市民が普段と変わらない生活を送ることになる前に、『アベ NO THANK YOU』の声をあげたい。みんなであげたい」と話しました。

 同行動の呼びかけ人の一人の川嶋みどりさん(日本赤十字看護大学客員教授)はなぜアベノーサンキューなのかについて、「何かがおかしいとの思いが次第に膨れ上がってきた」と語ります。原発再稼働、特定秘密保護法の強行、集団的自衛権行使容認、消費税増税とともに先の国会で成立した、要支援者の訪問・通所介護を保険給付から外す医療・介護総合法をあげ、「いのちと健康にかかわる19の法律が一括でわずかな審議で成立したのは大問題だ」とのべました。

 安倍政権について「歴史の真実を認めず、国民を再び戦争の道に引きずり込もうとしている。戦時色に塗りつぶされてからでは遅い。いまこそ関心を持つことが大事。行動を起こしていきたい」と語りました。

主権者のアンテナ

 「明日の自由を守る若手弁護士の会」共同代表の黒澤いつきさんは、立憲主義を否定する自民党改憲草案について「国民を国家に隷属するものとしてしばりつけるもの。黙ってはいられない」と、昨年1月28人で立ち上げた同会が全国340人の会員を持つまでに成長したと語りました。

 「主権者・国民が民主主義を手放すのかが、いま試されている」とし、国民の一人ひとりに憲法や政治をとらえてもらう「主権者アンテナを研ぎ澄ます活動が必要だ」と主張。そのためにも「芸能界やお天気の話の延長で憲法の話ができるようにしたい。あえてカジュアルなカフェやレストランで学習会をおこなっている」と語りました。

平和守る僕も行動

 SASPL(サスプル=特定秘密保護法に反対する学生有志の会)の女子学生(24)は、学生が自分の言葉で秘密保護法反対を主張し、ラップ調でコールするデモの動画を紹介。10月25日に計画されているデモに向けて、各大学でシンポジウムを開いたり、ビラをお店に置かせてもらったり、Tシャツやカードをつくったりしていることを語りました。

 8月初めにおこなわれたデモでSASPLに出会った都内の男子高校生(17)は、「クールで尊敬する」と仲間に加わった理由をのべました。

 集団的自衛権行使を容認する「閣議決定」を強行した安倍政権について、「法の支配を侵し、民主国家を捨ててしまった。隣国の中国や韓国との溝をますます深め、めざす日本のビジョンが間違っている」と指摘。「今の日本の平和は誰かが行動をつづけたことで維持してきたもの。自分も平和のために行動し続けたい」とのべました。

加害者にならない

 大阪の胡桃沢伸医師がスカイプ(インターネットを使った通話)で登場。イスラエルと関係を強化し、武器輸出新原則を決めた安倍政権のもとでパレスチナへの攻撃に日本の武器が使われる危険性を指摘し、「いま安倍政権を止めないと私たちが加害者になってしまう」と訴えました。


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