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2014年8月18日(月)

米軍 イラク空爆拡大

クルド人のダム奪還支援か

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地図:イラク

 【ワシントン=島田峰隆】米軍は16日、イスラム教スンニ派過激派組織「イスラム国」が制圧しているイラク第2の都市モスル郊外にある国内最大のダム周辺を空爆しました。ダム奪還作戦の支援が狙いとされます。米メディアは、米政府が限定的空爆の目的としていた米国民の保護と人道的支援を超えて「空爆を拡大し始めた」と分析しています。

 米中央軍司令部によると、米軍は戦闘機と無人機で空爆を加え、過激派の車両を破壊しました。同日からクルド人治安部隊が始めたダム奪還作戦を空爆で支援した形です。現地メディアは「空爆の開始以来、もっとも激しい攻撃のようだった」と伝えています。

 「イスラム国」は今月7日に同ダムを制圧しました。モスルの北方約50キロにある同ダムは、イラク北部の周辺地域へ水や電気を供給する戦略的に極めて重要な施設です。水が放出されて下流域の都市が洪水に見舞われる懸念も出ています。

 米経済紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は16日、同日の空爆は過激派組織の掃討を目指したものだとし、「オバマ米大統領が承認した米軍の作戦規模を拡大する重要な動きだ」と指摘しました。


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