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2014年8月6日(水)

労災死者 2割増 厚労省調べ

「経験1年未満」の被災増加/技能労働者が不足

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 厚生労働省は5日、2014年上半期(1〜6月)の労働災害による死亡者数を発表しました。前年同期に比べ死亡者が19・4%増え、437人におよぶことがわかりました。

 業種別の発生状況をみると、陸上貨物運送業では、荷積みや荷降ろし時の「墜落」が目立ち、死亡者は61・8%増の55人と激増しました。

 建設業では、屋根や足場などからの「墜落・転落」と、建設機械などに「はさまれ・巻き込まれ」た災害などにより、死亡者が28・2%増の159人と大幅に増加。製造業が12・3%増の82人で、機械などによる「はさまれ・巻き込まれ」の死傷災害が増えています。

 製造業では経験年数1年未満の労働者の災害が大幅に増加。建設業では、鉄筋工や型枠工など建設技能労働者の需給状況はひっ迫していることが要因となっている、と分析しています。

 厚労省は同日、全業界の約250団体に対し、安全対策の総点検や労使・関係者が一体となった労災防止活動の実施などを要請しました。

早急な対策必要

 働くもののいのちと健康を守る全国センターの福地保馬理事長(北大名誉教授)の話 なんとも痛ましい限りです。非正規雇用の若者たちが、基本的な技術指導や安全教育もないまま危険な現場に投入されているのではないでしょうか。具合が悪かったり、危険だと気づいたりしても、不安定雇用であれば言い出しにくい。労災隠しなどを考えても、早急な対策が必要です。


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