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2014年8月4日(月)

ガザ攻撃を継続

イスラエル首相が宣言

死者1700人超えてなお

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 【カイロ=小泉大介】イスラエルのネタニヤフ首相は2日夜の記者会見で、同国軍によるパレスチナ自治区ガザに対する攻撃について、「イスラエル国民の安全確保という目的が達成されるまで継続する」と表明しました。これを受け、ガザには3日も激しい爆撃が加えられました。7月8日に攻撃が本格化して以降のパレスチナ人死者は3日午前の段階で1732人、負傷者は9150人に達しました。


 2日にはイスラム武装抵抗組織ハマスを含むパレスチナ各派代表が恒久的停戦に向けた協議を行うためエジプトの首都カイロに到着しましたが、イスラエル政府はこれに参加しないことも決定しました。

 ガザ攻撃をめぐっては、イスラエル軍報道官が2日、ハマスが掘削したガザからイスラエルに侵入するためのトンネルの破壊について、「完了に近づいている」と表明。トンネル破壊は地上侵攻の最大の目的とされてきたため、メディアでは、軍がガザから「一方的撤退」をし、攻撃は収束に向かうのではとの観測も流れました。

 しかしネタニヤフ首相は会見で、「トンネル破壊が完了した後も、軍はわれわれの防衛上の必要にもとづき行動し続ける」「そのためのすべての選択肢を保持している」と断言しました。

 ただ、首相会見後の3日未明になってイスラエル軍は、先にガザ南部ラファでハマスによって拉致されたと発表していた兵士1人が、戦闘で死亡していたことを確認したと発表しました。同軍は拉致を主な理由に1日午前に開始された人道的一時停戦を破棄し侵攻を再開した経緯があり、今後の作戦や停戦協議に影響を与える可能性もあります。

 今回のネタニヤフ首相の攻撃継続宣言に対し、ハマス報道官は「わが人民への侵略の失敗を認めたようなものだ」と指摘するとともに、「イスラエルにはガザの民間人に対する犯罪のすべての責任を負ってもらうことになる」と述べ徹底抗戦の構えを示しました。

 停戦の見通しが一向に立たないなか、民間人犠牲者の数は増え続けています。ガザ保健当局は、パレスチナ人死者のうち少なくとも398人が子ども、209人が女性、74人が老人としています。これに対しイスラエル側の死者は兵士64人、民間人3人となっています。


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