2014年8月2日(土)
イスラエルと武装組織ハマス
停戦発効も攻撃で死者 ガザ地区
「停戦崩壊」 イスラエル軍
【ワシントン=島田峰隆】パレスチナ自治区ガザでは、イスラエルとイスラム武装抵抗組織ハマスが1日午前8時(日本時間同午後2時)から72時間の「人道的停戦」に入りました。しかしロイター通信によると、停戦発効後、パレスチナ人少なくとも40人がイスラエル軍の攻撃で死亡。一方イスラエル軍は兵士1人が武装勢力に拉致されたと発表し、停戦が崩壊したと表明しました。
人道的停戦は7月31日、国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長とケリー米国務長官が共同で発表したもの。両氏によると、イスラエルとパレスチナの代表団が直ちにエジプトのカイロに向かい、同国政府の仲介のもとで、恒久的な停戦合意を目指して交渉に臨むとされていました。
ケリー氏は1日、訪問先インドのニューデリーで会見し、「これは戦闘の一時的中断だ。解決ではなく、解決を見いだす機会だということを再度強調したい」と語り、すべての当事者に協力を要請しました。
米高官によると交渉は1日にも始まる見込みでしたが、実現は不透明です。