2014年8月1日(金)
学校砲撃「正当化できない」
国連事務総長 イスラエル非難
【ワシントン=島田峰隆】国連の潘基文(パンギムン)事務総長は7月30日、パレスチナ自治区ガザを侵攻しているイスラエル軍が同日に国連運営の学校を砲撃したことについて「正当化できない。最も強い言葉で非難する」と述べました。訪問先の中米コスタリカでの会見で語りました。
潘氏は「眠っている子どもたちを攻撃することほど恥ずべき行為はない」と怒りを込めて非難。「砲撃された小学校の正確な位置はイスラエル軍当局に17回も通知されていた。最も最近では攻撃の数時間前に通知していた」と明かしました。
エリアソン国連事務次長はニューヨークの国連本部で、「イスラエル側とパレスチナ側の犠牲者を比較すれば、イスラエル側の対応の規模はあまりに暴力的で責任が問われる」と指摘。戦時下の市民の保護を定めたジュネーブ条約を挙げて「同条約に拘束されない国はない」と述べ、イスラエルの攻撃は国際人道法違反だと批判しました。