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2014年7月31日(木)

中国前最高幹部 立件へ

周永康氏 石油利権絡みか

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 【北京=小林拓也】中国共産党は、最高指導部である党政治局常務委員を務めた周永康・前党中央政法委員会書記(71)を「重大な規律違反」で立件・捜査することを決めました。党中央規律検査委員会が29日夜に公表しました。1949年の新中国建国後、政治局常務委員経験者が汚職容疑で摘発されるのは初めてです。

 周永康氏は、大手国有石油企業の幹部などを務め、石油利権を握る「石油閥」の代表的人物。胡錦濤前政権では、2007〜12年に司法や警察・治安当局を担当する党政治局常務委員(党内序列9位)として、強い影響力を発揮しました。

 12年11月の第18回党大会で引退後、規律検査委は、周氏と関係の深い中国石油天然ガス集団(CNPC)の幹部や、周氏の元秘書らを次々と拘束し調査を実施。親族も調査対象となりました。

 周氏が公の場に姿を現したのは、昨年10月の母校・中国石油大学の創立60周年記念式典への出席が最後。党関係者によれば昨年12月に周氏への調査が着手されました。具体的容疑は明らかにされていませんが、石油利益に絡み不正な利益を得ていたとされています。

 習近平指導部は12年11月の成立後、汚職・腐敗がはびこる党の信頼回復のため、反腐敗キャンペーンを実施。とくに「虎もハエも一網打尽にする」として、幹部の摘発も進めてきました。そのなかでも周永康氏は最も大きな「大虎」とされます。

 30日付の党機関紙・人民日報は「われわれの党の自浄能力と、自ら革新する政治的勇気を示した」とアピール。前例のない強硬な決定の背景には、失われた信頼回復のため、深刻な腐敗を放置することができない党指導部の強い危機感があります。


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