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2014年7月30日(水)

どんどん拡大解釈可能

集団的自衛権問題で小池氏

CS番組

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 日本共産党の小池晃副委員長は28日夜放映のテレビ朝日のCS番組「津田大介 日本にプラス」で、自民党の中谷元・副幹事長(元防衛庁長官)と集団的自衛権行使容認の問題について討論しました。

 小池氏は、自民、公明両党の密室協議と「閣議決定」で進めた解釈改憲は「姑息(こそく)でひきょうだ」と批判しました。中谷氏は、「他国が攻撃された場合」の武力行使も認められたとしながら「いままでと同様、よほどのことがない限り発動しない」などと弁解しました。

 小池氏は、日米同盟が脅かされたり石油の輸送が止まったりする場合も「武力行使の新3要件」に該当すると安倍晋三首相らが国会で答弁したことを示し、「こんなことを言い出したら、どんどん拡大解釈可能だ」と反論。首相が繰り返した邦人を輸送する米艦を防護する事例についても、実際に米国から「断られた」との中谷氏自身の国会答弁(1999年3月18日)も示し、「可能性として極めて低いケースだけ何度も出している」と批判しました。

 また小池氏は、安倍首相が「湾岸戦争やイラク戦争に参加するようなことは決してない」と述べていることについて、「新3要件」にある“日本の存立や国民の権利が根底から覆される明白な危険”は「絶対イラクやアフガンでは起こらないか」と中谷氏に質問しました。否定できず言葉に詰まる中谷氏に、小池氏は「『新3要件』に該当するケースがイラクやアフガンで起これば(戦争に)参加することになる。ごまかしだ」と追及しました。

 さらに小池氏は、「シーレーン(海上交通路)防衛」に関連し、安倍首相が国会で、国際法上の戦闘行為である機雷除去に加え「船舶を守る」とまで言明したことを示し、「ホルムズ海峡も含め、(他国)艦船の保護まで自衛隊にやらせることになる」と指摘しました。

 中谷氏は、国際社会で協力しないと日本は第2次世界大戦開戦時のように「孤立する」と発言しました。小池氏は「それは逆だ。(日本は)『満蒙は日本の生命線』、日本の資源のためだと中国を侵略し、太平洋戦争へと広げていった。経済的条件まで持ち出し『日本の存立』にかかわると言い出したら“いつかきた道”だ」と批判しました。


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