2014年7月6日(日)
住民無視、解体を本格化
スーパー堤防建設 強い抗議の中
東京・江戸川
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国のスーパー堤防建設と併せた東京都江戸川区の区画整理事業のために、区が反対する住民の家屋の強制解体を強行した問題で5日、本格的に強制解体が始まり、住民や区民らが、区の対応に強く抗議しました。
強制解体が始まった同区北小岩1丁目東部地区には、朝の集会には60人ほどが集まりました。参加者は現場そばの江戸川堤防から抗議の声を上げました。
5日は、地区にある6軒の家屋のうち空き家の1軒を、作業員が屋根に穴を開け、瓦を外す作業をしていました。また、解体用のショベルカーが現場に到着しました。
解体家屋の隣に住む会社員の男性(58)には、区から6月27日に「再々催告書」が届きました。
区は男性に、今月11日までに自宅を解体し、更地にしなければ、区が強制撤去するという内容です。
男性は「私は狭心症で、手術をして経過観察中。体調や検査の予定もあり、区との話し合いを『7月末か8月に』と希望したが、区は11日まででないとダメだという。区は、こちらの都合を聞こうともしない」と憤ります。
6月の江戸川区議会では自民党、公明党、自民系会派「祖国日本」が強制撤去の予算に賛成し、日本共産党など4会派が反対しました。