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2014年5月31日(土)

参院選挙制度協

定数は維持 全党合意

井上議員「西岡当時議長案たたき台に」

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 参院選の「1票の格差」を是正するために協議を続けている参院選挙制度協議会は30日、4月に示された脇雅史座長(自民党参院幹事長)案に対し各党が意見表明し、今後の議論の前提として議員定数を維持することで合意しました。脇座長は8月中にも案をまとめ、秋の臨時国会に公職選挙法の改正案を提案したいとの考えを示しました。

 日本共産党の井上哲士参院幹事長は「今回の制度改革の根幹は1票の格差是正であり、議員定数を削減せずに格差是正を実現することが基本だ」と指摘しました。また、「選挙制度を考える上で最も重要なことは、多様な民意を議席に正確に反映させることだ」と強調し、比例代表中心の制度にすべきだと提起しました。

 井上氏はその上で、2010年に西岡武夫参院議長(当時)が示した、定数削減なしの比例代表制(ブロックごと)による是正案を示し、「これをたたき台にしながら各党間の合意をはかっていくべきだ」と主張しました。

 脇座長は「毎回、少しずつ前に進む努力をしなければいけない」と述べ、定数削減については「協議会の任務ではない」と指摘。定数削減を提案した公明党などを含め、協議会では定数維持を前提に議論を進めることで全党が合意しました。また、1票の格差是正のために選挙制度の見直しを求めた12年の最高裁判決を踏まえることも確認しました。

 脇座長が示した座長案は、選挙区間の格差を2倍以内に抑えるため、定数は維持し、約半数の府県を隣の選挙区とあわせる「合区」を行うものです。


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