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2014年4月24日(木)

介護職場で働く労働者 やりがいあるのに、低賃金

他産業との賃金格差月約9万円

全労連がアンケート

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 全労連「介護・ヘルパーネット」は23日、「介護施設で働く労働者アンケート」の中間報告を発表しました。介護労働者が依然として他産業に比べて賃金が低く、厳しい労働環境におかれていることが明らかになりました。


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(写真)記者会見する根本氏(左)ら=23日、厚生労働省

 アンケートは、昨年11月から今年2月まで実施しました。日本医労連、福祉保育労組などの介護関係の労働組合や45の都道府県労連を通じて、6369人が回答。このうち登録ヘルパーなどを除いた、施設で働く4851人分について集計しました。

 正規職員の平均賃金(月額、2013年10月)は20万7795円でした。全産業労働者の平均29万7700円に比べ約9万円低くなっています。

 仕事のやりがいについては67・8%が「ある」と答えました。(グラフ1)

 一方で、「やめたいと思うことがあるか」の質問には、「いつも思う」「ときどき思う」が合わせて57・2%に上りました。

 「やめたいと思う理由」(複数回答)では、「賃金が安い」(44・7%)、「仕事が忙しすぎる」(39・6%)などを挙げています。(グラフ2)

 「利用者に十分なサービスが提供できているか」では、32・2%が「できていない」と回答。「十分できない理由」として「人員が少なく、業務が過密になっている」が77・7%と圧倒的多数でした。

処遇の改善を

 厚生労働省で記者会見した全労連の根本隆副議長は「現場は恒常的に人員が足りない状況にあり、これを打開するには賃金を上げるしかありません。国が介護保険制度の改善や交付金などによる処遇改善に取り組むことが必要です」と語りました。

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