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2014年4月6日(日)

きょうの潮流

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 東京都の多摩南部にあり、神奈川県側に突き出たような形の町田市。都内の市町村では八王子に次いで多い、人口42万超の商業都市です。JRと私鉄が交差する町田駅周辺はビルが立ち並び、人波であふれます▼その中心部の一角、旧国鉄の原町田駅近くの商店街で大惨事は起きました。50年前の1964年4月5日。桜咲く穏やかな日曜日の夕方、買い物客でにぎわう街の真っただ中に米軍機が墜落したのです▼―「キーン」という耳をつんざく音とともに、突然「ズシーン」という大地をも裂けるような地響きをたてて墜落。付近の家屋に延焼し、黒煙は天に沖(ちゅう)し、逃げ惑う買い物客、倒壊した建物の下から救いを求める負傷者の悲鳴と叫び、付近一帯は阿修羅(あしゅら)と化した―▼当時、町田市が発行した「米軍機墜落事故災害誌」からの引用です。生後9カ月の赤ちゃんをはじめ、4人の命を奪い、30人をこえる重軽傷、27戸の全半壊をもたらした一瞬の地獄。落ちた戦闘機は、沖縄の嘉手納基地から神奈川の厚木基地に向かう途中でした▼故障の原因はいまも明らかにされず、墜落機のエンジンは現場に埋まったままです。5日の50周年追悼集会は、事件を伝えていかなければ、いまも米軍機は町田の上空を飛び続けている、と訴えました▼基地あるがゆえの事故は町田市でも毎年のように起きています。周辺を含め、騒音被害も深刻です。半世紀がすぎても消えない恐怖と不安の日々。日本の空を、国民の命をおびやかす米軍は早く出ていけ。


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