2014年3月24日(月)
介護保険 改悪阻止へ
東京で集会 パレード
小池氏が報告
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介護保険の要支援1・2の人から保険給付を取り上げ、負担増を強いる介護保険改悪を阻止する総決起集会が23日、東京都内で開かれました。主催は介護をよくする東京の会。安倍内閣は介護保険改悪と、患者の病院追い出しを進める医療改悪を一体にした医療・介護改悪法案を今国会で成立させようとしています。集会では同法案に反対する行動アピールを採択し、終了後パレードしました。
都内の介護事業者や介護労働者らが報告。すこやか福祉会(足立区)の菊地雅彦常務理事は、法改悪で要支援者の訪問介護などが自治体事業に移れば報酬を2%減らすと足立区から説明があったとし「報酬は自治体の裁量でさらに削られる可能性があり、経営が揺らぐ」と訴えました。
東京さくら福祉会の訪問介護事業所でホームヘルパーとして働く女性は、「要支援者の訪問介護は利用者と一緒に作業することが求められ専門性が高い。ボランティア任せにはできない」と語りました。
世田谷区職員労働組合執行委員の森永伊紀さんは、区内で孤立死した高齢者の7割が介護保険などを利用していなかったと指摘。要支援者のサービスが保険から外されれば深刻な事態が加速するとのべました。
日本共産党の小池晃参院議員が国会情勢を報告。医療と介護のさまざまな法改定を一括した法案のあり方には与党からも異論が出ているとし「なんとしても廃案に追い込むたたかいを」と呼びかけました。
全日本民医連の林泰則事務局次長が、医療・介護改悪法案の内容と影響について講演しました。