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2014年3月16日(日)

シリア避難民 900万人超

国連機関発表 人口の4割以上に

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 【カイロ=小泉大介】ジュネーブに本部を置く国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は14日、シリア内戦により国内外に逃れた避難民が900万人を超え、人口の40%以上となったと発表しました。同事務所は内戦がつづけば、シリアは世界最大の難民流出国となってしまうと強く警告し、問題解決のための当事者や国際社会の努力を訴えました。

 UNHCRは、避難民の内訳は国外が260万人近く、国内が650万人以上で、全避難民の少なくとも半数は子どもだとしています。また今後については、例えば最大の国外避難民を受け入れている隣国レバノンでは現在、100万人近くが難民登録を行っているが、情勢が好転しない場合は今年末には160万人まで増加する可能性があると指摘しました。

 グテレス高等弁務官は、「これほどの規模の人道的破局状況が私たちの目の前で起こっていることは受け入れ難い」「和平に向けたいかなる努力、罪のない人々の苦しみを和らげるいかなる努力も惜しまれてはならない」と強調しました。

 シリアの状況をめぐっては赤十字国際委員会(ICRC)も14日、同国が人道的大惨事に陥っていると指摘。アサド政権と反体制派の双方に対し、人道支援活動における安全の確保や必要な権限の付与を求めました。


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