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2014年3月6日(木)

日本駐留の海軍を強化

米「国防計画見直し」 Xバンドレーダー配備も

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 【ワシントン支局】米国防総省は4日、軍事戦略の基本指針となる「4年ごとの国防計画見直し」(QDR)と2015会計年度国防予算案を米議会に提出しました。全体として国防予算の縮減を余儀なくされていますが、アジア太平洋に兵力配備の重心を移す「戦略的リバランス(再配置)」を進める方針を示しました。

 QDRは、その一環として、2020年までに海軍艦艇の60%を太平洋地域に配備、「日本の海軍駐留を強化する」と明記しました。米海軍はすでに、最新鋭のドック型揚陸艦グリーン・ベイの佐世保基地(長崎県)配備を発表しています。横須賀基地(神奈川県)に配備されている原子力空母G・ワシントンは国防予算削減で15年にも退役する可能性が出ていますが、R・レーガンを配備して日本の空母部隊を維持するかまえです。

 一方、在沖縄海兵隊のグアム移転費用は、アンダーセン空軍基地の整備費用2件分・5100万ドル(約52億1400万円)にとどまりました。総額240億ドルのごく一部で、今年度比でも約3500万ドル減っています。

 重大なのは、京都府京丹後市への配備が狙われているXバンドレーダーは、北朝鮮の長距離弾道ミサイルを念頭に、「米本土防衛」のためであると明記していることです。予算案では4800万ドル(約49億円)を計上しました。

 政府は「日本防衛のため」だと説明していますが、何の根拠もないことは明白です。


 4年ごとの国防計画見直し(QDR) 国防計画・政策を見直した結果をまとめた安全保障に関する基幹文書。向こう20年の安保環境を見通した上で、戦力構成や兵器開発などを包括的に示します。今年で5回目。


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