「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2014年3月3日(月)

中国 襲撃29人死亡

「ウイグル族のテロ」

昆明

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 【北京=小林拓也】中国雲南省の省都・昆明市の昆明駅で1日午後9時20分(日本時間同10時20分)ごろ、約10人の刀を持った集団による無差別殺傷事件が発生しました。駅前広場や切符の窓口などにいた人など29人が死亡、143人が負傷しました。

 公安当局は容疑者4人を射殺し、容疑者とみられる女性1人を拘束。他の容疑者の行方を追っています。昆明市政府は2日、「現場の証拠から見て、新疆ウイグル分裂勢力による計画的で組織的な重大な暴力テロ事件」だと断定しました。

 2012年11月の習近平指導部発足以降最悪の惨事となり、習国家主席は事件後すぐ「断固とした態度で強力な措置を取り、暴力テロ犯罪活動に厳しい打撃を与える。社会の安定を全力で守る」よう指示。テロ対策を統括する孟建柱・中国共産党中央政法委員会書記は2日、昆明の現場を訪れ「全力で逃走中の容疑者を捕え、犯罪分子を法にのっとり厳しく処罰する」と表明しました。

 3日に全国政治協商会議、5日に全国人民代表大会が北京でそれぞれ開幕します。二つの重要会議を控える中での凶悪事件発生に、中国の党・政府指導部に衝撃が広がっているとみられます。

 昨年10月、北京の天安門前でウイグル族とされる3人が乗った車による突入・炎上事件が発生し、5人が死亡しました。新疆ウイグル自治区ではウイグル族による警察襲撃や爆発事件などが多発。中国政府の少数民族政策に対する不満が高まっているとされます。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって