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2014年2月25日(火)

EU加盟方針 表明

ウクライナ大統領代行

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 【パリ=浅田信幸】大統領の逃亡・失脚で権力が空白となったウクライナで、野党だった勢力が新政権づくりに着手し、EU加盟の方向を鮮明にしました。ウクライナ議会は23日、22日に罷免したヤヌコビッチ大統領に代わり、オレクサンドル・トゥルチノフ現議会議長を大統領代行に指名しました。同氏は22日釈放されたティモシェンコ元首相の右腕といわれ、ティモシェンコ政権(2007〜10年)の第1副首相を務めた経歴を持ちます。


 指名を受けたトゥルチノフ氏は議会に対し「新しい議会多数派の形成と挙国一致内閣の樹立に向けたプロセスを直ちに開始」し、25日までに成立させるよう求めました。

 また、トゥルチノフ氏は、国民向けにおこなったテレビ演説で「ウクライナの『欧州への選択』が優先事項だ」としました。ロシアとは対話の用意があるとしながらも、ウクライナの選択を尊重しなければならないとし、ロシアとは「新しく対等な関係」を構築する考えを表明しました。

 首相の第1候補として取りざたされていたティモシェンコ氏は23日、これを否定し、「私を首相ポストの候補にしないよう求める」との声明を発表しています。

 一方、ヤヌコビッチ氏は議会による大統領罷免を認めず、引き続き大統領であると主張した22日のテレビ演説以降も、引き続き所在が不明。所属する「地域党」からも見放され、復活への道は、ほぼ完全に閉ざされました。同党は23日、ヤヌコビッチ氏を「悲劇的事件の責任者」であり、国を「裏切った」と非難する声明を発表しました。

 新政権が無事発足できるとしても、その命運は何よりも短時日のうちに国民の信頼を勝ち取れるかどうかにかかっています。前途には、破綻に瀕(ひん)した経済財政の立て直しという大きな課題が待ち受けています。

 野党指導者の一人である元プロボクサーのクリチコ氏は23日、議会で「われわれに多くの時間はない」と強調しました。


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