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2014年2月11日(火)

新幹線工事談合業者 自民議員らに計300万円

森元首相、北村・馳衆院議員、岡田参院議員… 地元石川で献金

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 東京地検特捜部が強制捜査に乗り出した北陸新幹線の融雪設備工事をめぐる談合事件で、独占禁止法違反(不当な取引制限)の疑いで公正取引委員会の強制調査を受けた業者が2011年と12年に、森喜朗元首相ら石川県選出の自民党国会議員や県議に300万円近い献金をしていたことがわかりました。


 問題となっているのは、15年春に開業予定の北陸新幹線の長野―金沢間に、線路の雪を溶かす温水パネルなどを設置する工事。鉄道建設・運輸施設整備支援機構東京支社が11年3月〜12年11月に発注し、条件付き一般競争入札が13件実施されました。

 同機構の公表資料によると、11年3〜8月の入札5件の落札率は平均約85%ですが、同年夏ごろに十数社の担当者が開いた会合後の同年10月〜12年11月の8件は平均約98%と急上昇しています。

 政治資金収支報告書によると、自民党の政治家が支部長を務める各自民党支部に献金していたのは、昨年9月に公取委の強制調査を受けた柿本商会(金沢市)とダイダン(大阪市)。ダイダンは、談合を取り仕切る「幹事社」3社の一つで、今回、地検特捜部の家宅捜索も受けました。

 12年12月の総選挙で引退した森元首相は、ダイダンから12万円ずつ計24万円、柿本商会から11年に50万円を受け取っていました。

 ほかに、北村茂男衆院議員(前総務政務官)は、柿本商会から50万円ずつ計100万円。馳浩衆院議員(元文部科学副大臣)は、同社から12万円ずつ計24万円、岡田直樹参院議員(元国土交通政務官)も同社から6万円ずつ計12万円。

 県議では、山田省悟県議が柿本商会から11年に30万円、12年に20万円の計50万円、木本利夫県議は同社から12万円ずつの計24万円を受け取っていました。

 一方、自民党の政治資金団体「国民政治協会」には、ダイダンが11年に6万円を献金しているほか、公取委の強制調査を受けた三機工業(東京・中央区)が11年に40万円、12年に20万円を献金していました。


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