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2014年2月11日(火)

トルコ国民 ネット規制に反発

法案可決 若者がデモ

私たちは沈黙しない

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 トルコの国会がインターネットの閲覧を禁止できる権限を政府機関に与える法案を可決したことを受け、同国では国民、特に若者たちが反発を強めています。8日には、各地で抗議行動が取り組まれ、最大都市イスタンブールでは2000人を超える若者が規制反対デモに参加し、「検閲やめよ」「私たちは沈黙しない」などと怒りの声を上げました。 (野村説)


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 問題の法案は5日、与党・公正発展党(AKP)の賛成多数で可決したもの。これにより、政府機関は日常的にインターネット利用者の書き込みなどを監視し、プライバシーの侵害や「侮辱的内容」が含まれると判断した場合、閲覧禁止の処分を下すことができます。政府機関には、裁判所の許可なく、該当する利用者のウェブサイトへの接続を遮断する権限も与えられるといわれています。

 地元英字紙ヒュリエト・デーリー・ニューズによれば、8日に行われたイスタンブール中心部タクシム広場の抗議行動は、警官隊が催涙弾や高圧放水で鎮圧。数十人の逮捕者も出たもようです。

 エルドアン首相(AKP党首)は法案可決後、「これらの規制はネットに検閲を課すものではない」と説明してきました。しかし、デモに参加したサミィさんは、英紙ガーディアンに対し「なぜ政府に閲覧サイトを管理されなければならないのか。政府はネットでの私たちの行動をコントロールしたがっている」と憤ります。

 エルドアン政権をめぐっては昨年12月、土地開発などに関わり3閣僚が辞任するなど、大掛かりな汚職疑惑が発覚。メディアは、政権側はインターネット規制法案を通じて疑惑の真相を覆い隠すことを狙っていると指摘しています。

 トルコでは昨年6月、エルドアン政権の強権支配に反対する人々が、イスタンブール中心部のゲジ公園で抗議の座り込み行動を展開。政府がこれを強制排除しましたが、政権批判は収まっていません。7日にはツイッターで政府批判した現地紙ザマン所属の外国人記者が国外に強制退去させられる事件も発生しています。


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