2014年2月7日(金)
沖縄基地問題 移転先探しで解決せず
BS番組 赤嶺議員が主張
日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は5日放送のBS番組「インサイドアウト」の「各党論客政策バトル」に出演し、沖縄の米軍基地や集団的自衛権、安倍首相の靖国参拝について自民党の佐藤正久参院議員と討論しました。
先月の沖縄県名護市長選で、普天間基地「移設」=辺野古米軍新基地建設に反対する稲嶺進氏が再選されたことについて、赤嶺氏は「普天間基地は無条件撤去を」のフリップを掲げ、「移転先探しでは解決しない」と主張しました。
一方、佐藤氏は「沖縄の負担軽減と抑止力維持。連立方程式だ」などと述べ、新基地建設を正当化しました。
赤嶺氏は、沖縄に駐留する海兵隊はアフガン、イラクへの侵略戦争に参加した殴り込み部隊であり「抑止力にならないことは沖縄の人たちは分かっている」と反論しました。
安倍首相の靖国神社参拝について、赤嶺氏は「国連は、二度と戦争のない世界をつくろうと出発した」と述べ、平和外交にもとづく国際秩序の常識から外れた首相の靖国参拝は行うべきではないと話しました。
集団的自衛権について、番組は「憲法をねじまげていいのか」「戦争が起きた時の日本に(空気が)似ていないか」と憂慮する市民の声を伝えました。
赤嶺氏は、政府の「安保法制懇」が検討している集団的自衛権を行使できるケースは、机上の空論だと批判。政府が敵視する中国とはお互いを必要としており、「憲法9条にもとづいた平和外交をすすめるべきだ」と語りました。