2014年2月4日(火)
ソチだより
五輪開幕秒読み 現地は祝祭ムード
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【ソチ=勝又秀人】第22回冬季五輪開催地のソチ(ロシア)は、7日の開幕まで秒読みの段階に入りました。ヤシの木が立ち並ぶロシアのリゾート地は、祝祭ムードが高まっています。
黒海沿岸部の五輪公園に向かうオリンピックビレッジ駅からの道は、白地にブルーのウエアをまとったボランティアが行き交います。
アイスホッケー会場で英語の案内をするエカテリーナ・ソコロワさん(21)は「大会を通してすべての人の心をつなげてほしい」と熱い期待を寄せます。
大会のスローガンは「ホット、クール、みんなの大会」。氷雪の上の熱きたたかいを思い浮かべる標語ですが、ソチの気候にもぴったりあてはまります。
雪がない沿岸部は、東京と同じ服装で過ごせます。スキー会場となる山岳地域は、雪化粧した山並みに囲まれ、冬季大会の実感がようやくわいてきます。
今大会は、テロに対する警備体制がかつてなく厳重です。ロシア政府は、ロンドン五輪の約1・7倍にあたる約4万人の警官や兵士を投入しました。空港では、目薬やリップクリームが危険物でないか、持ち主に確かめさせる場面も。大型スーパーも、手荷物検査をしていました。
観戦者には、チケットのほかに写真つき観戦者パスの携帯を義務づけています。過去に例がない身分証明の確認手段です。ソチの繁華街、アドラー地区のパス発行所は、市民や外国人が順番待ちの列をつくりました。