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2014年1月29日(水)

防げ ネットスパイ

ブラジル 米に国際会議の参加求める

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 ブラジル政府が、米国家安全保障局(NSA)の情報収集活動の暴露で明らかになったインターネット上のスパイ行為を防ぐ方策を議論する国際会議を開催する準備を進めています。この会議を担当するラウッピ科学技術相は26日、米国の参加を強く求めました。(菅原啓)


 ブラジルは、ルセフ大統領がNSAによる盗聴の対象にされていたことに強く反発。国連総会などの場で、大統領自身が盗聴やスパイ行為の中止を求めるとともに、こうした活動を防止・規制するための国際的なしくみを確立する必要性を訴えてきました。

 昨年12月にはブラジルとドイツの主導で、通信傍受監督強化を求める決議が国連総会で採択されています。

 ラウッピ氏は、地元紙エスタド・ジ・サンパウロ26日付のインタビューで、5月にサンパウロで開催するブラジル政府主催の国際技術会議の目的は、インターネット上の情報収集活動を規制し、プライバシーを保護するための方策を議論することにあると説明しました。

 メディアは、大規模な情報収集を行っている米国が参加するかどうかに注目しています。ラウッピ氏は、「彼ら(米国)が参加しなければ何も達成することはできない」と述べました。

 国際的な規制に米国が同意する可能性について問われたラウッピ氏は、「同意するかどうかは分からない。われわれの議論の強みは、インターネットがすべての人々の権利を尊重するシステムとなるべきだという点だ」と語りました。

 南米の共同テレビ網テレスルなどの報道によると、ブラジルは米国によるスパイ・盗聴行為を回避する方策の一つとして、米国を経由しない海底ケーブルによる通信を検討しているとされます。

 海底ケーブルの具体化についてラウッピ氏は、ブラジルと欧州を結ぶ計画のほか、新興国グループBRICS諸国(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)を相互に結ぶ計画があると述べました。


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