「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2014年1月13日(月)

サービス残業 2037億円是正させる

12年間総額

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 残業をしたのに賃金が支払われない「サービス残業」。厚生労働省がこのほど発表した「賃金不払残業の是正結果」で、2012年度に企業が労働者に支払ったサービス残業代の是正額が104億5693万円だったことがわかりました。厚労省が調査を始めた01年度以降の12年間で、是正総額は2037億1400万円にのぼります。

 サービス残業は、若者を「使い捨て」にする「ブラック企業」だけでなく、大企業にもまん延している大問題です。

 12年度に未払い分の残業代が支払われた労働者は10万2379人、是正企業は1277社です。1企業での最高支払額は、卸売業の5億408万円。次いで製造業の3億4210万円、金融業の2億9475万円と続きます。業種別では、金額のワースト3が商業、製造業、建設業でした。

 12年間の累計では労働者総数は165万6252人、企業総数は1万5317社に達しました。このなかには、トヨタなどの製造業や都市銀行、電力会社などの大企業が多数含まれています。

 日本共産党は1976年以来、300回を超える国会質問で企業犯罪であるサービス残業の根絶を追及してきました。2000年には「サービス残業根絶特別措置法」案を提案。企業が責任をもって労働時間の管理を強化するよう求めました。この内容が01年4月に厚生労働省が出した「サービス残業根絶通達」に反映され、サービス残業の摘発・是正指導が大きく前進しました。

グラフ:サービス残業代の是正額の年度別推移

見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって