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2013年12月30日(月)

首相辞任要求高まる

汚職事件 息子にも疑惑

トルコ

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 【カイロ=小泉大介】3閣僚辞任に至ったトルコの汚職事件をめぐり、エルドアン首相の辞任を求める世論が高まっています。首相は28日、これを拒否しましたが、地元メディアでは首相の息子が関与する疑惑も報道され始めており、今後の展開は予断を許さぬものとなりそうです。

 エルドアン首相は28日、支持者を前にした演説で「もし腐敗があるのであれば、どうして私たちが政権に就いてからの10年間でこれだけの経済成長を遂げることができたのか」と訴えるとともに、汚職事件を追及する司法や警察、メディアを批判しました。

 前日にはイスタンブールをはじめ各地で、今年6月の大規模な反政府デモの中心となった組織らが首相辞任を求めデモを開催。治安部隊が放水や催涙ガスで鎮圧に乗り出し、30人以上を拘束する事態となっていました。

 土地開発をめぐる今回の汚職追及の背景には、エルドアン首相と、「ギュレン」運動との「確執」があると指摘されています。同運動はイスラム指導者であるギュレン師が率いる社会・教育団体が行っているもので、首相が党首を務めるイスラム主義の公正発展党とはもともと協力関係にありましたが、最近になり対立が顕著に。ギュレン運動は学校や予備校を数多く経営し、司法や警察に影響力を拡大してきたとされます。

 エルドアン首相は28日の演説で、「司法や警察のなかに、犯罪グループと連携して行動しているものたちがいる」「(汚職追及は)ひどい中傷キャンペーンだ」などと述べました。


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