2013年12月25日(水)
日立「新追い出し部屋」 出向先で「退職願」迫る
電機ユニオン撤回求める
日立製作所に所属する労働者が「2次出向」させられたうえ、出向先で「退職願」を書かされていたことが24日、わかりました。電機・情報ユニオンが厚生労働省の記者会見で発表。同ユニオンは、労働者がすでに提出した「退職願」の撤回を求めて団体交渉を申し入れました。
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この労働者は、日立の100%子会社・日立CTM(現・日立HITM)に出向中、関連子会社・日立アプライアンスに「2次出向」させられました。「2次出向」先で、従事したことのない作業で「ミスをした」と日立CTMの部長から指摘されました。そのうえで、「必要とされていない」と告げられ、「退職願」「自己再開発休職申請書」の提出を迫られたといいます。
出向先の100%子会社を介した新しい「追い出し部屋」とみられます。
記者会見で同ユニオンの米田徳治委員長は「2次出向は労働協約の規定にはない」と批判。日立製作所の社員に対し、子会社の部長が「退職強要」をしていると語りました。
同ユニオン組合員の馬場豊彦さんは、「自己再開発休職」制度は、退職を前提とした制度ではなく、休職後に職場復帰するかどうかを話し合うものだと指摘。「退職願をいっしょにださせるやり方は就業規則にももとづかない」として、「休職期間が終わったら退職というやり方は無効ではないか」と語りました。